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SSEとは? SASEとの違い

最終確認: 2026-09-29
SASEの全体像に戻る

30秒で復習

  • SSE(Security Service Edge)=SASEからSD-WANを除いた、セキュリティ機能(SWG・CASB・ZTNA・FWaaS)の部分。
  • SSE=通信の「中身」を検査する、SD-WAN=通信の「運び方」を管理する。
  • 在宅・外出中のユーザーには違いがほぼない。違いが出るのは拠点(回線の切り替え、アプリごとの優先制御、一元管理)。
  • セキュリティのレベルは同じ。SD-WANで良くなるのは速さ・安定性・運用のしやすさ。
  • 在宅勤務中心・拠点が少ないならSSEで十分。SSEから始めて、回線更改時にSD-WANを足すのが定番。

質問:SSEとの違いは?

答え: SSE(Security Service Edge)=SASEからネットワーク部分(SD-WAN)を除いた、セキュリティ機能だけの部分。 2021年にGartnerが定義した。

SASE = SD-WAN(ネットワーク) + SSE(SWG / CASB / ZTNA / FWaaS)

まずSSEを導入してリモートアクセスとWeb・SaaSの保護を固め、後からSD-WANを統合する、という段階的な進め方が多い。

SD-WANが含まれるかどうかで何が変わるか

  • SSE=通信の「中身」を検査する(どこへ行くか、何を持ち出すか)。
  • SD-WAN=通信の「運び方」を管理する(どの回線・どの経路で運ぶか)。
  • 在宅・外出中のユーザーは、どちらでもほぼ同じ(PCのエージェントがPoPへ運ぶため)。
  • 違いが出るのは拠点(支店・店舗・工場)。
拠点での場面 SSEだけ SASE(SD-WAN込み)
拠点からPoPへの接続 既存ルーターで手動設定したトンネル SD-WAN機器が自動で最適なPoPへ接続
回線が複数ある場合 回線の使い分けや切り替えは既存ルーター任せ 回線の品質を常時測り、遅い・切れた回線から自動で切り替える
Teamsなど重要な通信 他の通信と区別なく流れる アプリを識別し、品質の良い回線を優先的に割り当てる
拠点間・データセンターへの通信 対象外(従来の閉域網などで別管理) 同じSD-WANの中で制御できる
管理 ネットワークとセキュリティで管理画面・ベンダーが別 1つの管理画面でまとめて管理

補足:拠点の回線は1本ではないの?

1本だけの拠点もある。その場合、SD-WANの「回線切り替え」のメリットはほぼなく、SSEで十分なことが多い。ただし、企業の拠点では次のように出口が複数あることも多い。

パターン 例 使い分け
物理的に2本 NTT系の光回線+別キャリアの光回線 片方の工事・障害時にもう片方で継続
有線+無線 光回線+LTE/5Gルーター(ケーブル不要) 店舗のPOSレジなど、止められない拠点の予備
閉域網+インターネット キャリアのIP-VPN(MPLS)+インターネット回線 社内システムは閉域網、SaaSはインターネット
1本の光回線で2つの接続 フレッツ光でIPoE(v6プラス等)とPPPoEを併用 夜間に混みやすいPPPoEを避け、空いている方へ流す

回線が1本でも、SD-WANには「アプリごとの優先制御」「最適なPoPへの自動接続」「機器を届けて電源を入れるだけで設定が完了する(ゼロタッチ)」「全拠点の一元管理」といったメリットは残る。

判断の目安: 在宅勤務が中心で拠点が少ないならSSEで十分。拠点が多い、閉域網(MPLS)のコストや回線品質に課題がある場合はSASEまで検討する価値がある。

なぜSSEという言葉が生まれたか

  • 担当チームが分かれている:多くの会社でネットワーク(回線・ルーター)とセキュリティは別チーム・別予算で、SASEを一度に導入するのは難しい。
  • 更新時期が違う:SD-WANや回線は契約の更新時期がバラバラで、セキュリティだけ先に変えたいというニーズが多かった。
  • 課題の中心がセキュリティ:リモートワークとクラウド利用で困っていたのは、主に「社外からの安全なアクセス」と「Web・SaaSの保護」だった。

SSEで何が変わるか(拠点のネットワークはそのまま)

利用場面 SSE導入後
社外からのWeb・SaaS利用 エージェント経由でSWG・CASBの検査を受ける
社外からの社内システム利用 VPNの代わりにZTNAで接続する
拠点からの通信 既存ルーターからトンネルでSSEへ転送する(SD-WANがなくても可)

確認したいこと

  • 各拠点の回線は何本か(予備のLTEやIP-VPNはあるか)
  • 回線が止まって業務が止まったことはあるか
  • 拠点ルーターの設定変更は誰がどうやっているか(現地作業が必要か)
  • 拠点のインターネット接続は本社集約か、拠点から直接か(ローカルブレイクアウト)